あなたの内側にある愛おしさに

あなたの内側にある愛おしさに


私に抱かれて一日のほとんどを

眠っていた小さかったあなたが

笑うようになり

歩くようになり

走るようになり

いつしか私を忘れて

世界に夢中になるようになった

 

その目に映っているだろう世界は

美しくキラキラして輝きしかなくて

あなたの姿を見ているだけで

 

胸がいっぱいになる

 

 

 

私の存在を忘れていい

私の存在を求めなくていい

私の存在を必要としなくていい

そうして世界に夢中になって

大きな翼をいっぱいに羽ばたかせ

世界を喜びという愛で満たしておいで

「せなか、かゆい」

「じぶんでできるで」

「ながいちゅーしたろか?」

「はーとまんまるしたるな!」

「おなかすいたー!」

「おしっこできるようになった」

「おねえさんやからな」

「でもちょっとあかちゃんやねん」

「おかあさんのおひざがいい」

「おかあさんのせなかは、りんりんのおうち」

「せなかにすんでるねん」

「かしこいやろ」

「りんりんいっぱいたべたで!」

「ねむたくなんか、ないもん!!」

「おかあさん、あのな、りんりんな」

「おかあさん、おかあさん、あのな、ほんでな」

「おかあさん、おかあさん、おかあさん」

子育ては、子離れ。

ふうが教えてくれたこと。

 

 

 

あなたの呼ぶ声に応えよう

私はいつもここに居ることを

たとえこの命尽きようとも

私の想いは海をも超えて

いつもあなたのそばにあると

全霊で想う日々を過ごそう

 

 

 

とめどなく溢れる愛おしさ

これ以上求めるものもない

あなたとの日々は地上の楽園

世界がどんなに美しいのかを

私に教え続けてくれる

 

 

 

だからこそ私は

私の世界を生きる

私の世界に夢中になる

私の世界を輝かせていく

あなたの世界はあなたのもので

私のものではないことを知っているから。

 

 

 

私の存在を忘れていい

私の存在を求めなくていい

私の存在を必要としなくていい

 

 

そのために私にできること

あなたを忘れること

あなたを求めないこと

あなたを必要としないこと

 

 

 

あなたに何度も訪れる旅立ちを

いつも祝福できる私でありますように

 

 

 

苦しくとも辛くとも

どの瞬間も素晴らしい歩みであること

あなたの過去現在未来どこにも

問題など存在しないこと

私たちはみな素晴らしい奇跡の存在

 

「おかあさんわたしとあなたの

つながりはかんぺきでゆるぎない

だからこそわたしをはなして

たくさんのひとにわたして

だいじょうぶあいしてるわ」

 

 

 

産まれて10日目のふうが

大きな大きなエネルギーで

私の心いっぱいに伝えてきたこと

独り占めしそうだった

私以外の存在を知ってしまったら

どこか他に行っちゃうんじゃないかって

母親として何もできない分からない

あまりの自信のなさに不安が押し寄せて

小さな命を誰にも渡したくなくなった

 

 

 

小さな手が勇気づけるかのように

私の服をつかみじっと見つめる

嗚咽しながらふうを抱きしめて

離れることで繋がりを知るのだと知った

 

↑RANAKIのサロン
↑RANAKIのサロン

子どもたちと離れ

私は今日も宇宙に溶けて

至福のひと時を過ごす

 

 

 

私の内側が愛しさで溢れ

からだいっぱいになり

静かなる永遠に包まれるとき

あなたを想う

 

 

 

あなたも、私も、

あなたの母も、私の母も、

ただ、知らなかっただけ。

 

 

 

あなたが、

あなたの内側にある

どうしようもない愛おしさに

出会うことができますように。